羊の毛で布を作るhou homespunのブログです。
羊の布の仕事、旅とおいしいものと犬。
ときどき本を作る仕事をめぐるはなし。
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ちょっとものたりない、くらいがいい。
いよいよ12/5より京都kitでの展示会が始まります。

 


こんどはどんな布を織ろうかな。
実際に織り始める前に、だいたいの設計図を
頭の中とノートに描いていきます。
そんな作業の時にいつも大切にするのが
布として完成されたものより、
ほんの少しものたりないところで留めておこうという感覚です。

こう言ってしまうと、何だか手抜きのように聞こえますが
布として「できあがっちゃってる」ものよりも
ひとが身に付けた時に、やっと「できあがる」ように
ちょっとした「隙」みたいなものがあったほうが 、うまく行くような気がするんです。
布が主役ではなく、身に付ける人と布とが寄り添い合ってひとつになった時
どちらも輝いて見えるんじゃないかと。
その加減が悩みどころでもあり、腕の見せどころであればいいなと願っています。

今回のテーマのひとつ、チェック。これがなかなか手ごわい相手。
クッキリし過ぎると、そこにばかり目が行くし
ぼんやりしてるのも、イナタいし。
まだまだやり切れなかったなあ、という思いが残ります。
もっとできることがありそうで…
また来年もチャレンジしたいな。奥深いチェックへの道。

最後に織り上げたのはタータンもどき。
やりすぎないよう、配色などに気をつけてみました。
そして新たな試み、ポンポン房のはじっこを長く伸ばして
たらしたままなら揺れるまなざし。
ぎゅっと結ぶとちょっとかわいい雰囲気に。
わが家では大王イカマフラーと呼ばれています。。。

いよいよ本日から展示会スタート。
多くの方にお目にかかれますように。










 

 

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お茶の時間は大切です。

いよいよ展示会まで一週間。でも、まだまだ作業の手は止まりません。

「最後の2週間が一番のってくるのよ」とは、
70歳を目前にした尊敬する織りの大先輩のお言葉。
胸に刻んで日夜頑張っております。

とはいえ根を詰め過ぎると、仕事も荒くなり
疲れもミルフィーユのように層をなして溜まっていくというもの。

そんな時は、気晴らしに散歩や買い物に出かけます。

そしてついつい、足が向いてしまうのが、
近所のみんなの憩いの場「サウスアベニュー」。

kitでもサウスアベニューの中国茶を取り扱いしているので

ご存知の方も多いでしょう。が、うっかりお茶の専門店だと思ったら大間違い。

訪れるたびに何が出てくるか分からない、予測不能の品揃え。

清々しく美しく、しかもこの上なく怪しくヤバいものが必ず見つかる、

お財布を開かずには帰ることのできない

アリ地獄のような店……いや、これ褒め言葉ですから!

もちろんお茶の品揃えは天下一品!

できるだけ産地に出向き、自分の目で確かめて選んできたという

オーガニックの中国茶を初めて飲んだ時の驚きは

今でも鮮明に覚えています。

季節ごとのブレンド茶も見た目、味、パッケージと

どれをとっても天才の仕事。

スタッフのヤスナちゃんが淹れてくれるお茶を飲みながら

あははあははと笑っていると、日ごろの疲れもすーっと流れていくのです。




ヤスナちゃんが巻いているのは緯糸にシルクとアクリルのを使ったリング糸
経糸にシェットランドとブルーフェイスレスターの紡ぎ糸を使用した
ヘリンボーンのショール。
柔らかくて軽くて、シルクならではの光沢もあるのでエレガントな雰囲気も。
お着物にも合うような気がします。
同色でヘリンボーンを織る、というのが今年のマイブーム。
よーく見ると、ヘリンボーンになっているという奥ゆかしさが
なかなかよろしいのではないかと思っています。

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ホームスパンは手紡じゃないとダメなのかしら?


「ホームスパンhomespun」とは文字通りhome「家で」spun「紡がれた」
糸で織られた布を指すと言われています。
ホームスパンの仕事はまず羊の毛を刈り取り、優しく洗ってほぐし
必要に応じて染色した後、カーディングという毛の流れを整える作業を経て
ようやく紡ぎの工程にはいります。ここまでが全行程の約半分。
気の遠くなるような時間がかかります。

今回の展示会では初めて既成のシルク糸やウールのリング糸を
緯糸(よこいと)に使ったものもあります。

ホームスパンといえば手紡であることが大前提。

でも、それだけじゃ表現しきれない世界観にチャレンジしてみてもいいんじゃない?

ホームスパンを初めて10年弱経って、

ようやくそんなふうに柔軟に考えられるようになったのかもしれません。

既成糸を使ってみて、なかなか面白いマフラーができあがりました。

手紡では表現しにくい風合いや雰囲気を作ることができて

新しい世界が広がったのは私にとって大きな収穫でした。

逆に、手紡の素晴らしさを再確認したことも。
それは、空気のような、その軽さ!

既成糸は何本かの糸をより合わせているので

その分どうしても重さに負荷がかかります。

その点、暖かな空気をまとっているような感覚を味わえる
単糸の手紡糸の軽さは、何ものにも変えがたい魅力。

そんなことに気づいたことも今回の大きな収穫です。


どちらがいいか、ではなく、どちらもいい。
展示会では実際に身に付けて、両者の魅力を感じていただけたらうれしいです。

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2014年hou homespun展示会を行います。

気がつけばもうユーミンに明け暮れた夏はとっくに過ぎ去り
さりとてユーミンの冬の歌は余り好きではないわけで。
まあ、そんなことはどうでもいいのです。

日を追うごとに寒さが厳しくなる季節がやって参りました。
さあ、今年もホームスパンの暖かいマフラーをぐるっと巻く日々が始まります。
2014年はいつもお世話になっている京都のkitにて
12/5(金)〜15(月)まで、展示会を行います。
今年のテーマは「チェックとツイード」。
ホームスパン=手紡手織りの布が生まれた英国を思い
クラッシックかつトラディショナルなテキスタイルを織り上げました。
軽くて暖かいマフラーを身につけることで、寒い冬も心躍る季節へと変わりますように。
皆様のお越しを心よりお待ちしております!





 

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大人になったら宿題は、なくなるものだと思ってた。
こんにちは。真夏です。しかも時は2014年、折り返し地点はとうに通過しております。
放置プレイという言葉さえ、蝉の泣き声にかき消されて、どこかへ行ってしまいました。

唐突に松任谷由実の「pearl pierce」が無性に聞きたくなったものの
CDが行方不明なのをいいことに密林で購入。
気分は初めてこのアルバムを聴いた30年前の厨2、いえ中学2年生に逆戻り。
冒頭の「ようこそ輝く時間へ」から2曲目の「真珠のピアス」への見事な繋ぎ!
いまだに背中がゾクッと震え上がります。
恐ろしいまでの名盤……!!
最後を〆る「忘れないでね」まで、畳みかけるようなコンセプチュアルな構成。
全編に夏の空気が漂い、まさに今聴かずして、いつ聴くか? というこの流れ。
すっかり忘れていたけれど、私の体のどこかに、その記憶が刻まれていたのを
夏の日差しとむせるような重たい空気が思い出させてくれたのかも。

それにしても歌詞がすさまじい。口当たりのいいメロディに乗っかってるもんで
うっかり気付かなかったけど、女の情念がぐるぐると渦巻くすさまじい展開ばかり。
真珠のピアスなんて、ある意味ホラー。こんな人、ホントにいたら怖すぎ!

こどもの頃は夏が大好きだった。プールで泳いで、素麺食べて
お婆ちゃん家にお泊まりして真っ黒に日焼けしながら川遊びして。
学校が大嫌いだったから、ずっと夏休みが続けばいいと思ってた。
大学生の頃は明け方まで遊んで、空気がひんやりする頃に帰宅して
眠りについたのは、たいてい朝だった。
いつからか、体が夏についていかなくなっちゃったな。

どうぞ、行かないで、夏休み。





 
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前沢リカ新刊「野菜の料理教室」発売記念イベントのおしらせ

いよいよ明日11/11(月)に、前沢リカさんの新刊「野菜の料理教室」が発売になります!

企画から完成まで1年半。じっくりと時間をかけて作った本が

やっと書店に並ぶのか。と思うと、感無量! 

そして記念イベントが目白押しです。

明日11日から、青山ブックセンター本店 料理本売り場にて、

「野菜の料理教室」コーナーが設置されます。

実際に料理教室で使用している道具とパネル写真、

著者の前沢さんからのメッセージなどを展示しております。

また、京都 恵文社一乗寺店でも同じくパネル展を開催します。

                     ++++++++

そして、お楽しみの試食イベントも日本を縦断しますよ!

まず、11/14・15・16の3日間は、下北沢fogにて、hou homespunの展示会にて

次に、11/23(12時〜14時)、24(15時〜17時) 京都 恵文社一乗寺店 生活館にて

年内最後は12/11 鳥取・境港の 一月と六月にて

それぞれ期間中、本書のレシピから干し椎茸のコンフィを試食いただけます。

(全日程とも数に限りがあります)


ぜひ、この機会にお手にとっていただけると幸いです。






 
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2013年hou-homespun展示会のお知らせ
つい先週まで30℃近くあった気温が、

あれよあれよという間に半分まで下がってきました。

半袖からニットに慌てて衣替え。身体がついていかない毎日です。

そんな時、1枚あると助かるのがホームスパンのマフラーやブランケット。

今年も、やってまいりました。展示会の季節が!

というわけで、2013年hou homespun展示会のお知らせです。

今年は東京と京都、2ヶ所で展示させていただくこととなりました。

 

まず東京のお知らせです。

2013/11/14(木)15(金)16(土)の3日間

下北沢のfog linen work 2Fのギャラリーにて東京で初めての展示会を開催します。

fogはリネン(麻)の専門店。

キッチンクロスから寝具、洋服まで生活に関するあらゆるリネンが揃います。

渇きも早く丈夫で、しかも素敵なテキスタイルのリネンは私も長年愛用しています。

最近、FLWという大人の女性に似合うお洋服のラインもできて、それがまたかっこいい!

新作が出ると、ついつい買ってしまう大好きなブランドになりました。

大好きなお店の2階で自分の展示会ができるなんて、夢のようです。

ご来場された際は、ぜひ1階のfogのショップものぞいてみてくださいね。

そして京都のお知らせです。

2013/11/22(金)〜12/2(月)の間、京都では3回目の展示会を行います。

場所はkitさん。

長年、恵文社一乗寺店の生活館を切り盛りされていた

椹木さんが昨年オープンしたお店です。

店内には椹木さんの独特の審美眼で集められた

世界中の古道具や作家さんのプロダクトが並び、

いつ伺ってもそのセンスに感心してしまいます。

今回は、じゃまにならない小さなえりまきの展示になります。

厳しい冬の寒さも、暖かく軽いえりまきをクルッとひと巻きすれば、大丈夫!

そんな頼もしいアイテムをお持ちできたらと思い日々制作に励んでいます。


今回の展示会ではちょっとしたイベントもあります。

私が編集を手がけた本が11/11に発売されることになりました。

著者は前沢リカさん。fogから徒歩1分のところで、野菜と乾物を主役にした

七草という和食店をされています。

今まで何冊もレシピ本を出版されていたり、雑誌などでも活躍中の前沢さんは

定期的に料理教室をされていて、これが、目からうろこのことばかり!

そのお知恵をぜひ拝借!と1冊の本にまとめさせていただいたのが

新著「野菜の料理教室」です。

展示会中、本書のレシピから試食をご用意させていただきます。

もちろん展示会場で本の販売もあります。

一家に一冊、嫁入り道具の必需品!といっても過言ではない本書。

ぜひ味わって、お手に取って見ていただけたらと思います。

photo

撮影 新居 明子

 

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船を編む
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オーダーメイド
春とは思えない寒さに震えた4月が終わって、よのなか的にはGWですが
毎日がホリデイの私にはいつもと変わらない5月の日常です。
先日、クウネルでも紹介させていただいた、ラオスで手仕事の指導をされている
谷由紀子さんの展示会@fu do kiに行ってきました。
今回はずべて手縫いで作られた洋服がメインです。
すごいです。人の手ってすごいです。
縫い目が細かい!ミシンを超越した超絶技巧……
人の手で出来ることって、まだまだいっぱいあるのです。
しかも機械よりもずっときれいな仕事。
またもや、考えさせられる展示会でした。
うーん!ラオス!行きたい!

久々にお会いした谷さんと、ゆっくりおしゃべりできたのも楽しかった。
その時「これから暑くなるけど、上杉さんのお仕事の内容は変わるの?」
と聞かれたのですが、ホームスパンに春夏秋冬なし。
一年中毛まみれです。夏は繊維が肌にベタッとくっつきやすいのが難点です。



今年は、いろいろとご縁があって初めてオーダーメイドの注文を受けました。
ただいま2本目製作中です。キャメルとシェットランド(モーリット)の混紡を
細く細く紡いで大判のショールにします。
あまりにも細いので経糸は糊付けしました(写真下)
この後、数本のオーダーのお仕事が待っています。
お客様に素材や色を見て選んでもらって、似合うサイズを検討して…
初めての試みなので不安もありましたが、お客様とやり取りする中で
いろんな発見があり、何でもやってみるもんだなあ、と思いました。

オーダーメイドに関しては、これからも検討していこうかなあ、と思っています。
興味のある方は、お気軽にメールでご連絡くださいませ。


谷さんのところで買ったクッション。最初は夫に、と思ったのだけど
やっぱり自分のものに!だって機の椅子にぴったりなんだもん。
中綿からカバーまで、もちろん全部手づくり。
おかげさまで仕事がはかどります。がんばります。
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宮崎と別府
黄砂の国へ旅をしてきました。宮崎県の延岡から別府を駆け抜けた2日間です。
思ったより黄砂は少なくてほっとしました。
宮崎では空港の近くに行ってみたいと思っていた鮨屋があったのですが
まさかのお休み。。。がっくりしてる暇はありません。
それならばと、おそば屋さんに入ってみるとそこに。
ありました。季節限定すだち蕎麦。
丸ごと一個、ぜいたくにすだちを使ったメニューです。
「潰しながら食べてくださいね」とお店の方に言われたのですが
スライスしてあるすだちを潰すのは至難の業です。
頑張ってお箸で潰すと、なるほど素晴らしい芳香が!
出し汁にすだちのさわやかな酸味が溶け合って
えもいわれぬ美味しさです。
でも、気付いてしまいました。
これは家でも出来る。ただすだちを丸ごと一個使う勇気さえあれば。。。!

夫が故郷の延岡で仕事だったので、そちらへ移動。
晩ご飯のお店へ向かう途中に、見つけてしまったのです。
喫茶マガジン倶楽部。
入りたい。ものすごく入ってみたい。
コーヒー専科なのに、マガジン。
きっと中にはドカベン163巻全巻がそろっているに違いない。

しかし忙しい私たちには、そんな時間はありません。
さっさと温泉に行かなければいけないのです。
初めの温泉はご存知ラムネ温泉。
藤森照信設計、南しんぼうのロゴ。
めちゃくちゃプロデュースされまくっています。
広告代理店が綿密に練った企画書の存在が裏側に透けて見えるような
そんなラムネ温泉ですが、かわいいから許します。
でもね、冷たいんです。お湯が。
32℃しかないんです。
この時期、はっきり言って苦行です。
でも、プチプチの泡が体中について、おもしろいから許します。
ここは夏にまた訪れたい場所です。
とても温泉に入ったとは思えない寒さに震えて、
熱湯で有名な明礬温泉、鶴寿泉に駆け込みました。
いつもなら全身がヒリヒリするような熱湯なのに
今日はなぜだかすんなり、湯に体を沈められます。
その後、別府に降りて、木造がかわいらしい町営朝日温泉
国際民宿こかげの岩風呂を経て、最後は気になっていた温泉へ。
大正五年に作られた世界でいちばん細い路地に立つ梅園温泉。
ここも地域の人が守っている温泉なので、入ってくる人はこの辺の方ばかり。
ここがいちばん、あちあちヒリヒリでした。源泉ごぼごぼ沸いてるし。

いい気分で別府の中で、もっとも愛するエリアを散策。
前に来たときにも会った猫のしろちゃん。
ノラかと思ったら、飼い猫でした。よかったねえ。しろちゃん。
そしてこのおふたかた。
去年も見かけたけれど、今年も再会できて良かった。
ワンコは片目が完全につぶれててもちろんノーリード。
三毛ちゃんに近づくモノには容赦なく吠える番犬なのです。
どういうつもりで三毛ちゃんを守っているのでしょう。
恋人?子供?家族?
とにかく、大好きなんです。三毛ちゃんのことが。

別府はいつでも私をいい気分にさせてくれる街です。
そして別府の人たちは、絶対に旅人をほっといてくれない
温かな人ばかりです。
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